先日、愛車で高速道路を走行している時に、故障してしまいました。
お恥ずかしい話ですが、滅多にない貴重な体験でしたので、ここに顛末を記します。
4月某日。家路に就くため、東名高速道路を東京方面に向かって走っていました。
海老名サービスエリアを過ぎた辺りで、愛車に異変が。
雨が降っていたためワイパーを作動させていたのですが、その動きがだんだんとゆっくりになってきたのです。
道が混雑してきたため車速を落として停止すると、アイドリングが不安定となりメーターの警告灯が点灯し始めました。
TCS、ABS、エンジンの順で次々にランプの数が増えていきます。
まずい、と思いハザードランプを点けて路肩に寄せたとたん、エンジンが止まりました。
現代のクルマだと「アイドリングストップ」なる小洒落たものが付いていますが、車齢27年目を迎える愛車のそれは、間違いなく「エンコ」でした…。
エンジンキーを捻って再始動を試みるも、セルモーターが動きません。
ガス欠ではなく電気系のトラブルのようです。
さあ、どうする——?
実は小職、高速道路上でのトラブルは人生で初めてでした。
後続車に追突される危険があるため、まずクルマから降りて三角表示板を出しました。
助けを呼ばなくてはなりませんが、事故ではないため救急を呼ぶ必要はありません。
辺りを見渡すと、数十メートル後ろに非常電話のボックスが見えました。緑色の看板が特徴のアレです。
駆け寄って蓋を開けると、昔懐かし黒電話のような受話器が。
受話器を持ち上げると、道路管制センターに自動で繋がりました。
センターの方とは、記憶している限りこのような会話をしました。
次にレッカーの手配。
小職の加入している自動車保険(任意保険)に、レッカーサービスの特約が付いていました。
ヘルプデスクに電話をかけると、非常に落ち着いた男性の声。
証券番号の控えが無かったのですが、氏名、電話番号、ナンバープレート番号を伝えれば大丈夫でした。
先ほどと同じように状況を説明したところ、今度は距離標(キロポスト)の数字を聞かれました。
普段あまり意識をしていませんでしたが、こういう時に役立つものなのですね。
通話が終わる頃、道路公団のパトロールカーが到着したので、レッカーを手配済みである旨を伝えました。
さらに数十分後、民間委託の積載車が到着しました。
最寄りの修理工場では土地勘が全く無いため、東京まで送ってもらうことに。
ちょうど距離が無料保障の範囲内だったため、費用は全くかかりませんでした。
トラブルに遭った時こそ、その対処法とサービスの重要性を身に染みて感じました。
最後に、この場を借りて本件に関わった方々に深く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
(WS)